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4.5人目の訪問者

4.5人目の訪問者

おつかれさまです(*^。^*)


5月3日(日)はお休みしました。


午前中に美容室行きました(^^♪


今日はちょっとだけ違う切り口でやります(*´з`)


ちょっぴり長めの記録~



三年前の春のことです。
仙台市内の某貸会議室で、恒例の夜間就職相談会を実施していました。


その頃の私は体調が思うように整わず、仕事中でも突然、身体に激痛が走ることがありました。
それでも、相談に来られる方の前ではできるだけ普段どおりに振る舞い、笑顔でお迎えするようにしていました。


その日の相談会は夜の時間帯ということもあり、昼間とは少し違う空気がありました。
静かで、しっとりとしていて、どこか人の本音が出やすいような時間でした(*´ω`*)


おひとり目は、40代の男性。
運送ドライバーとして働いてこられた方でした。


お二人目は、二種免許をお持ちの明るい初老の男性。
経験もあり、お話ししていてこちらも元気をいただけるような方でした。


少し間が空いて、三人目に来られたのは20代の女性。
夜のお仕事をされている方で、この説明会のためにお仕事を休んで来てくださったとのことでした。


ただ、その方にはすぐに就職をすすめるというより、まずは生活や環境を整えることが大切だと感じました(。-_-。)
必要と思われる自治体の窓口をご案内した記憶があります。


四人目は、たしかホストの研修生のような若い男性でした(*'▽')
それぞれに事情があり、それぞれの人生の途中で、この小さな相談会の部屋を訪ねてくださいました。


その頃には、私の身体にも限界がきていました。
仕事中にはできるだけ避けていた頓服薬を、その日は経口しました。


それでも不思議なことに、その夜の相談会には、どこか良い空気がありました。
夜の説明会は、思った以上にいい。
昼間とは違う、静かな潤いのようなものがある。
そんなことを思っていたときです。


コンコン。


扉をノックする音がしました。


五人目の方が、入室されました。
一礼して入ってきた彼女は、席に着くと、すぐにマスクを外しました。


第一印象は、ギャルというより文学少女風(#^.^#)
落ち着いた雰囲気のある女性でした。


お話を聞くと、弊社のドライバーを志望されているとのこと。
それも、一般的なタクシードライバーというより、車椅子をご利用の方や、盲導犬と一緒に移動される方をサポートするような、いわゆるユニバーサルドライバーに興味があるとのことでした。


私は、思わず背筋が伸びました(´∀`*)ウフフ


まさにそれは、私が求めている「地域みらいドライバー」の、もうひとつの顔だったからです。
ただ目的地までお送りするだけではない。
その方の暮らしや不安に寄り添い、地域の中で人を支える仕事。
そんなドライバーの姿を、彼女は自然に見ていたのだと思います。


彼女は、自動車学校に通学中とのことでした。
私はぜひ会社見学に来てくださいとご案内しました。


すると彼女は、私にこう尋ねました。


「どうして、こんなに遅くまで、御社のドライバーさんのことや、生き方の相談まで対応されているのですか」


少し照れました。


でも、その質問には、正直に答えたいと思いました(^-^)


これまでの仕事の中で、辛かったことも、悔しかったことも、嬉しかったこともあります。
人に優しくしたこともあれば、人に優しくされたこともあります。


そういう経験のすべてを活かせる仕事が、地域みらいドライバーだと私は思っています。


やさしいドライバーは、地域を助けることができる。
だから私は、自信を持ってこの仕事を案内しているのです。


そんな話を、私は彼女にしました。


その30分ほどの時間は、不思議と安らぎのある時間でした。
体調の痛みも、その瞬間だけは少し遠のいていたように感じます。


帰り際、彼女はこう言いました。


「楽しかったです」(*´▽`*)
「もう少し早く来ればよかった」


その言葉を残して、彼女は部屋をあとにしました。


説明会が終わり、私は少しだけ気が抜けたのだと思います。
ほんの数分、椅子に座ったまま眠ってしまったようでした。


目を覚ますと、卓上には彼女にお渡ししたパンフレットの一部が残っていました。
自分の手帳を見ると、来場者数を数える「正」の字が書いてありました。


今日は五人の来場者さん。
良かった。


そう思い、会場スタッフの方に来場者は五名だったことを伝え、アンケート用紙を手渡しました。


すると、スタッフの方が少し不思議そうに言いました。


「あれ? 今日は四名様でしたよ。こちらでも一応、夜間の館内利用者さんを記帳していますので。書き換えておきますね」


私は、思わず手帳を見ました。
そこには確かに、「正」の字がありました。


五人目の彼女は、確かに来た。
確かに話した。
確かに、あの言葉を残して帰っていった。


けれど、卓上にあったはずのパンフレットの一部も、いつの間にかなくなっていました。


あれから三年が経ちました。


今でも私は、採用担当として、昼も夜も説明会で汗を流しています。
さまざまな人生の途中にいる方と向き合いながら、タクシードライバーという仕事の意味をお伝えしています。


あの夜の彼女が、どこから来て、どこへ帰っていったのか。
今も本当のところはわかりません。


ただ、ひとつだけ確かなことがあります。


あの30分は、私にとって必要な時間でした。
痛みの中でも、人と向き合う意味を、もう一度思い出させてくれた時間でした。


だから私は今でも、あの夜の彼女をこう呼んでいます。


4.5人目の訪問者。


五人目だったようで、五人目ではなかった人。
でも、確かに私の仕事の中に残っている人です。






人を乗せる仕事は、人の人生の一部に触れる仕事でもあります。


だからこそ、私たちは今日も、ひとりひとりのお話を大切に聞いています。 人事担当 熊谷あや

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